地球の歩き方
旅行データ イグアスの滝とタンゴ アルゼンチン
パタゴニア
南極へ!

 

Cataratas,
Puerto Iguazu, Argentina
期間 12/16 2000〜1/11 2001
通貨 US$ 1 = $1 Peso (2000)
航空会社 American Airline / Aerolinea Argentina
渡航費用 230,000yen (TYO-Buenos Aires往復)
US$900
滞在費用 US$1,000
国柄 ステーキのおいしい国でした.

 


Puerto Iguazu

ジャングルの中の巨大な滝

イグアス国立公園,84/11/02, 自然遺産


かわいいアナグマ(South American Coati)とその子供

South American Coati, Cataratas, Puerto Iguazu, Yuichiro Nakamura, 2000

ブエノス・アイレス - イグアスの滝間の飛行機で,「そろそろ予定を立てようかな」という段になって,非常に重大な問題に気がついた.

地球の歩き方がない.

スペイン語圏のここにあって,今日の宿も,旅先の案内も,すべてこのガイドブックに頼っているので,これがないと結構困る.困った...飛行機の中でも気が気でない.

飛行機では,噂に反して,サンドイッチとジュースが出てきた.このアルゼンチン航空は飲み物も出てこないので有名らしいので,いまは変わったのだろうか.しかし食べ物に手をつけないで困ったなぁ,と思っていると,隣に座っていたアメリカ人が話しかけてきた.一人旅らしい.彼に事情を話していると,

「僕の宿をシェアすればいい.Lonely Planetもコピーさせてあげるよ.」

ってすてきな提案をしてくれた. もちろん僕はその話にのって,一緒に行くことにした.空港からTAXIでホテルに行くと高く着くので,バスを探す.$3ですんだ.

街から滝までは結構離れている.バスで 2〜30分程度だ.バスの時間が合わないので,宿から滝まで TAXI を使うことにする.TAXI は結構ぼろぼろで,フランクは後部座席にもかかわらずシートベルトをしていた.100km/h ぐらい出しているが,左へ,右へふらふら走る.頼むから,追い越しはかけないでくれ,と 必死で願うが,運転手は

死にかけた人を決死で病院へ運んでいるときのような決死の追い越しをかける.


ブラジルとの国境

Brazil Border, Foz de Iguazu, Yuichiro Nakamura, 2000

イグアスの滝は 2つにわかれている.一つはアルゼンチン側で,もう一つはブラジル側だ.今日はバスでブラジル側へ行ってみることにした.特に予約はしていないので,飛び込みだ.朝いちで旅行会社にいってみたが,あいていない.仕方がないのでしばらく座っていると,女性が一人.彼女は特に商売っけはなく,「ブラジルに行きたい」と伝えると,「仕方ないわね」といわんばかりの表情をして,連絡をしてくれた.

ブラジルへの入国にはビザが必要だが,フランクは持っていなかった.どうやっったかというと.国境でもにょもにょっとやって,難なく入国.なんのことはなかった.US$20だったそうだ

え,何がUS$20かって?

ちなみにブラジルビザをとるには3,500円かかるから,それより安いじゃないか.


ブラジル側からイグアスの滝を望む

Cataratas, Foz de Iguazu, Brazil, Yuichiro Nakamura, 2000

ブラジル側は割と滝の全景が見渡せ,そのままかなり近づけるので,相当迫力があった.渓谷をヘリコプターが飛び回り,結構うるさい.ヘリは滝の寸前まで低空飛行して急上昇,結構楽しそうだ.1時間半ぐらい滝の周りを歩き回って堪能した.

一緒のバスのイタリア人女性が首に「勇」という入れ墨をしていたので,

「僕の名前の字だ.」といったら,いやな顔をしていた.

昼食にシュラスコ風の食事を食べた.ブラジルでも肉は結構おいしい.最後にイタイプーダムを見学して帰った.このダムはブラジルとパラグアイの国境にあって,ダムの堤防をずーっと走っていくと,途中からパラグアイだ.バスでずーっといってパラグアイに入り,ガイドのエルナが「いまパラグアイに入りました!」っていうとバスの中は歓声に包まれた.


"悪魔ののど笛"にボートで近づく

Cataratas, Puerto Iguazu, Yuichiro Nakamura, 2000

夜中,腹痛に目を覚ます.ついに下痢だ.気をつけていたがあっさりとやってきた.フランクに説明して,「大丈夫だよ」って行ってみせるが,腹に力がはいらん.今日はどうなるtことやら.

朝日本に電話を入れるために電話局へどうもうまくかけられrない.しばらく格闘の末,店の人にやってもらった.ありがとう,とお礼を言うと,彼はにこっと笑ってウィンクして見せた.いい人だ.日本とつながると,旅行代理店から連絡があった様子.何でも国内線の予約がすべてキャンセルされたという.

「アンラッキーだ」

と僕がいうと,フランクが,

「何をいうんだ,ラッキーじゃないか」

と返す.

「なんで?」

と聞き直すと,

「本当のアンラッキーは,空港に着いて初めて気がつくことさ.だから今わかったユウイチロウはラッキーなんだ.」

なるほど.フランクはいつも前向きで明るい.

また街から滝までバスで行く(往復US$4).まずあらゆるものを完全防水にする.次に滝壺まで降りていってボートに乗り込む.ここから白いしぶきの上がる滝壺までボートで向かう.だんだん滝のしぶきがかかり始める.そのまま滝の中へボートはつっこんでいく.周りが完全に見えなくなり,何がなんだかよくわからない.ボートは戻る気配はない.そこでしばらく止まっている.何度かそれを繰り返し,今度は川を下って周りの渓谷を楽しんで終了.


アルゼンチン側の滝と虹

Cataratas, Puerto Iguazu, Yuichiro Nakamura, 2000

アルゼンチン側の滝はいろいろな表情をしている.大きい一本の瀑布もいいが,たくさんの滝が白いすだれ状になっておちる滝も好きだ.滝の正面に太陽が来る時間に会わせて見に行くと,壮大な滝と虹の対比が見られる.すばらしい光景だ.

その日も滝を見て回った後に,またビールを飲んで夕食を食べる.

昨日のガイドのエルナの家に遊びにいった.家自体は特に大きくもないが,赤いれんが造りのどっしりとした構えで,門から家まで 20m は勇にあるほど庭が広い.この家の猫 Dinka を抱いてソファーでくつろいでいた.彼女がいうに,このあたりは,鍵をかけたりしないそうだ.庭に向けて大きく窓が開かれており,窓を開くとそのまま庭に出ることができる.暗い庭に家の明かりがほのかに当たるtのを見ながら,またビールを飲んだ.


Buenos Aires

タンゴ・タンゴ・タンゴ

 

飛行機でブエノス・アイレスに戻る.そのまま乗り継ぎで他に行くフランクと別れて,タクシーで空港から宿に向かう.Como en Casa Bed & Breakfast という宿 (US$30/night) だ.街の家の中にあり,家を改造して宿にしている感じだ.そこの娘と息子は完璧な英語を話すので,少し会話をして,部屋に案内してもらう.家の中は非常に洗練されていて,装飾品の趣味も良い.シャワー・トイレ共同だけど,特に気にならない.

宿でタンゴを手配してもらう.観光地化されたタンゴだけでなくいろいろやる店ではなく,タンゴ一筋の店を紹介してもらう.Elviego Almaceu というところだ(US$40).タンゴは 21:00 に始まるので,それまで街をぶらぶらしてみる.このあたりは繁華街はなく,普通の町並みばかりだ.街は,ヨーロッパ風の雰囲気漂う.石畳があったりするところだ.マテ Mate 茶の容器と吸い口を買ってみる(US$25).マテ茶というのはこの国の代表的なお茶で,丸っこい容器に茶葉とお湯を直接入れて,それに金属のストローを差し込んで飲む.よくみんなで回しのみをしたりする.それにどうも作法というものがあるらしく,結構奥の深い世界だ.お湯を注ぐとき,まずお湯を少しだけ入れて蒸らし,茶葉を開かせてからお湯を入れるのがコツ.

さて,タンゴシアターにやってきた.雰囲気としては,ディズニーランドのダイヤモンドホースシューレビューの会場の用に,ステージの周りを囲むように机が並び,階段があって2階席もある.舞台正面の席は観光客でしめられていて,僕は舞台そでの階段の横の席でおじさんと相席だった.そのおじさんはどうも偉い人らしい.結構優しくしてくれて最後にシャンペンをおごってくれた.いい人だ.


タンゴの足さばき

Elviego Almaceu, Buenos Aires, Yuichiro Nakamura, 2000

いよいよタンゴの始まりだ.とにかくその特徴は足の使い方だ.タキシードをびしっと着てオールバックで決めた男がスリットの入ったタイトスカートの女性をエスコートし,足を絡ませながら超人的な足裁きを披露する.あの足裁きはとにかくすごい.踊りと演奏や歌が交互に入ってきて,観客を飽きさせない.一幕おわる旅に皆盛大な拍手をし,「ブラボー」と歓声が飛び交う.

どうもそのおじさんがこの階段の横の席に座っているのは,理由があるらしい.皆ダンスを踊る人たちは階段から下りてくるので,隣のおじさんは階段から登場する人たちにメモを渡したり,話しかけたりして楽しんでいた.


バンドネオン奏者

Elviego Almaceu, Buenos Aires, Yuichiro Nakamura, 2000

タンゴの音楽の独特の音色は「バンドネオン」という楽器だ.一耳聞けばすぐにそれとわかるその音色.アコーディオンににたその楽器を一心不乱にひきならす.独奏しても十分引き込まれるすばらしい演奏だった.

途中に「マエストロ」の称号で呼ばれるバンドネオン奏者が出てきて,彼の演奏はさらにすばらしかった.


”エビータ”の墓

マリア・エバ・ドゥアルテ・デ・ペロン

Cementerios Recoleta, Buenos Aires, Yuichiro Nakamura, 2001

昔「エビータ」という映画があって,そのエビータ役をマドンナがやったことで物議をかもしたときがあったが,そのエビータの墓はこのブエノスアイレスにある.

墓地は非常に立派な門をしていて,割と普通な墓地だ.波瀾万丈のダンナを支えたエビータという女性はいまでも非常に人気があるらしい.墓もさぞかし観光地になっていて,行けばすぐわかるだろうと思っていたのだが,周りの墓の間に同じようにあるだけなので,さんざん中を迷い回ったあげく見つけられずにうろうろする.普通の墓地なので,周りは悲しみにくれて墓参りをする人ばかりで,どこから見ても観光客の僕が,「エビータの墓みたいんですけどぉ」なんてとても声をかけられる雰囲気ではない.なんとかたどり着くが,プレートがいくつか打ち付けてあって,名前に

(Evita)

ってカッコ付きで書いてあるからかろうじてわかるだけで,本当にこれかなぁ,と思わずきょきょろする.


ボカ地区

Canimito, Vuela de Rocha, Buenos Aires, Yuichiro Nakamura, 2001

ボカ地区は,カラフルにペインティングされた家の並ぶ小道のあるとこで,その道では,売れない画家風の人たちが画を売っていたりして,独特の雰囲気をしている.そのとき僕はテントやコンロの詰まったバックをしょっていたので,

「君は家がないの?」

なんてからかわれたりしてしまった.マラドーナの在籍したことのあるサッカー場もこのボカ地区にある.


Linea B の地下鉄にはかつての丸の内線が走る

Florida St., Linea B Subterraneos, Buenos Aires, Yuichiro Nakamura, 2001

ブエノスアイレスの街はバスと地下鉄で移動するが,なぜか昔懐かしの丸の内線が走っている路線があって,なんだか懐かしい気分になってしまった.

ブエノスアイレスは首都だけあって割と洗練された雰囲気だ.こういう街もいいかな.

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