スペイン・バルセロナ 2002/05/18, 2004/06/12-2004/06/14

バルセロナのグエル公園、グエル邸とカサ・ミラ,84/11/02,文化遺産


カーサ・バトリョの天井

バルセロナといったらガウディの建築.なので,まずはガウディめぐり.ガウディの建築は,曲線が多用され,それが全体としてひとまとまりになっている.見ればすぐそれとわかり,他のどれとも似ていない.気に入る,気に入らない,にかかわらず,彼がユニークであることは認めざるを得ない.カーサ・バトリョは海の中のようなデザインが随所にみられ,特に天井の装飾が気に入った.

頼んでエレベーターに乗せてもらった.


カーサ・ミラの屋上

同じ通りには,ガウディの作ったもう一つの建物がある.カーサ・ミラだ.最上階のアーチの通路がとても印象的.この通路は,アーチがずれながら重なり並ぶ形になっており,とても独創的で面白い.サクラダ・ファミリアを設計するにあたっての,逆さづり実験の模型もある.屋上の煙突は,顔のような,そうでないような形が並んでおり,起伏のある屋上の段差を上がったり降りたりしながら見て回る.


グエル公園のトカゲ

グエル公園もガウディの代表的作品のひとつ.壊れたエスカレーターの脇を抜け,丘に向けてひたすら階段を上るとある.疲れていやになったころにたどり着く公園の頂上からは,バルセロナの街が見渡せる.この中にかつてのガウディの家もあり,現在は博物館になっている.ガウディの家は,曲線で作られたイスや,鏡台など家具の造形がとても印象的.たいして見るものはないが,ガウディの生活を想像しながら見ることができる.

モザイクで作られたトカゲはこの公園のシンボル的存在.でもここでは,ここの作品を見るというよりは,全体を歩いた後,ガウディの目指したこの地域全体の設計を思い浮かべるほうがしっくりくくる.


サクラダ・ファミリア

さて,最後にサクラダ・ファミリア.有名なこの塔は,実はこの教会のごく一部で,反対側にも同じような塔があり,最終的にはさらに高い塔が中央にそびえ立つことになっているが,現時点では完成していない.そればかりか,大聖堂の内部自体が未完成であるため,実際の礼拝を行うことはできない.しかし,このサクラダ・ファミリア,現時点でも十分過ぎる完成度.各塔の中は空洞になっていて,上にのぼると塔に施された彫刻を間近で見ることができる.結構気に入って,昼に行って塔に上り,夜に行って夜景を見に行く.そして朝の方が太陽の当たり具合が良いので,計三回見に行ってしまった.


コルベドスのフラメンコ

ホテルで頼み,フラメンコを予約する.マドリッドが本場であることは承知しているが,一回見てみたかったのだ.ランブラス通りのコルベドス Cordobesを予約. 前に ブエノスアイレスで見たタンゴもとても良かったが,今回は果たして.

会場はとても狭く,舞台の周りにがんばって4重ぐらいにイスを並べ,その前でフラメンコ・ダンサーが踊る.始めは今ひとつかな,と思っていたが,だんだんと盛り上がり,なかなかにレベルの高い演技が見られた.特に男性のダンサーがとてもキレがあってうまかった.中に金髪の女性がいたのだが,やはり黒髪のスペイン女が踊るダンスが良い.


モンセラットのロープウェイ

バルセロナからモンセラット Montserrat まで電車で行く.行きかたが良くわからず,インフォメーションで訊いている間に列車が行ってしまい,1時間ホームで待たされる羽目になった.このモンセラットは,ガウディも訪れてインスピレーションを得たという景勝地で,むき出しの岩山の上に修道院があり,その修道院の建築も良いのだが,この周りの削り取られた奇岩が面白い.ロープウェイで上に行くのだが,途中支柱が全くないので,結構怖い.行くのに1時間ぐらいかかるが,なかなか良かった.


モヌメンタル闘牛場

さて,さらに闘牛を見に行く.最近バルセロナ市が,闘牛を廃止する法案を可決して話題になったが,実際には,闘牛はバルセロナ市ではなく,カタルーニャ州が運営しているため,闘牛は継続されている.しかし,行った日は,日曜であったが,あまり客の入りは良くなく,人気はあまりないのかもしれない.闘牛は初めてみたのだが,まず赤い布を使って牛を誘い,走らせて疲れさせ,馬に乗った人がやりで突いてまた少し弱らせ,さらに鍵の付いたモリを打ち込んで弱らせる.そこではじめて,いわゆる闘牛士が登場.赤い布でぎりぎりの牛さばきをみせ,観客をわかせる.ころあいをみはからって,剣を突き刺し,牛が力尽きるのを待ち,最後に短刀を延髄に打ち込んで殺す.殺された牛は,値の筋を地面に残しながら馬に引かれて退場させられる.

この残酷極まりないショーが,何頭も何頭も繰り返される.確かに,始めは何でこんなことをするのだろう,かわいそうに,と思っていたのだが,だんだん見ているうちに闘牛士のうまいヘタがわかるようになり,失敗すると「へたくそ!」とつぶやくようになる.小さいころからこの闘牛というものを見てきているスペイン人は,きっと残酷だ,と感じるよりも,ショーとしての闘牛を楽しめるのだろう.


サン・ジョセプ市場の生ハム屋

サン・ジョゼプ市場に行ってみる,市場では,果物,野菜,肉,魚介類,種類別に店が集まっている.見るだけで結構楽しい.市場の中のスタンドに腰かけ,朝食にする.

ここに来た目的のひとつは,からすみを買うこと.この市場で買えるからすみは,なかなかおいしいのだ.

バルセロナの食といったら,パエリヤ.シーフードが豊富なこの街は,日本人好みの食材がたくさんある.カラマリは,イカ墨入りのおいしいのが食べられるし,エビや,少し変わったところでは,マテ貝なども豊富で,とてもおいしい.


ボデガ内部

列車で 30分ぐらい行き,サン・サドゥルニ・ダノイア San Saduruni d'Anoia と言う駅へ.ここには,カバ Cavas と呼ばれる発泡ワインのボデガ(醸造元)がいくつかある.ボデガ(醸造元) のひとつフレシネ Freixenet はすぐ駅前.中に入って受付で見学したい旨伝えると,中に案内されて見学ツアー開始.昔ながらの手で一つ一つビンを動かして発酵させていた時代の蔵から,電動でビンを動かせる設備までを見学.

日本には,サントリーが輸入を行っているとのこと.ちょうど疲れたところで,最後に冷えた Cavas が出てきて,お土産屋で少し買い物して終了.


ランブラ・ダ・カタルーニャ通りにある「考える牛」

 


ダリ美術館

バルセロナから列車で2時間ほど行ったところに,フィゲラスという町がある.そこはあのダリゆかりの地.ダリ美術館で有名.美術館の建物自体がダリ・ワールドになっている.ダリファンなら見逃せないところだ.中には,だまし絵の部屋など,巨大な作品がいくつもある.あまり有名なものはないが,ダリのベットなど,他では見られないものがあるので,ぜひ行くべき.

ガウディの建築を見,ダリ美術館へ行き,夜はカバで乾杯してパエリアを食べる.バルセロナはいいとことだ.

Last updated: Sat, 08/21/2004 21:46 GMT