Reading book,
Dead Sea
期間 9/27 2003-10/6 2003
通貨 US$ 1.5 = 1JD = 160 YEN (2003)
航空会社 Lufthanza
渡航費用 5万円 (ロンドン-アンマン)
滞在費用 US$500 (hotel+Activity)
国柄 ぺトラで神殿を見,死海で本を読む

 

2003/09/27 LH4637 London Heathrow 17:00 - Frankfurt 19:35 1h35m
LH3618 Frankfurt 20:45 - Amman 01:55 4h10m
2003/09/28 Taxi Jerash
2003/09/28 RJ3312 Amman 18:30 - Aqaba 19:30 1h
2003/09/29 Tour Aqaba Diving at Gorgon I & II
2003/09/30 Tour Wadi Rum 1泊
2003/10/01 Bus Wadi Rum 8:30 - Petra 11:00 2h30m
2003/10/03 Taxi Petra - Shobak - 死海 Dead Sea - Nebo - Madaba - Amman 7h30m
2003/10/04 Bus Amman - Hamamat Ma'in - Amman
2003/10/05 Taxi

Desert Castles
- ハラナ城 Qasr Harana
- アムラ城 Qasr Amra
- アズラック城 Qasr Azraq
- サラ・ハマーム Hammam As Sarakh
- ハラバート城 Qasr Hallabat

2003/10/06 LH3621 Amman 03:30 - Frankfurt 07:00 4h30m
LH4524 Frankfurt 08:10 - London Heathrow 08:50 1h40m
total
22h55m

 


Amman

ヨルダンの基点となる町

 

LH4637 LHR 17:00 - FRA 1935
LH3618 FRA 20:45 - AMM 01:55

空港でチェックインするときに,ルフトハンザの人に,「ビザ無いの?」と聞かれ,「空港で取れると聞いたので」と答える(実際には日本人はビザは必要ない 2003/9現在)が,少々不安になる.空港の両替所はJD(ジョルダンディナール)を扱っていなかったので,一応レートだけ聞く.大体日本円で 160円=JD 1 ぐらいだ. GBP 1.80(340円) のカプチーノを CAFFE NEBO で頼み,荷物を広げたかったので,大きいテーブルにどかっと荷物を置く.ここはヨーロッパ線ばかりのターミナルなので,みんな旅行というよりはちょっと家に帰るとか,何か用事があって移動する感じの人ばかりだ.すでにイギリスはバカンスシーズンは終わっていることもある.

フランクフルトでトランジット.ロンドンからの直行便もあるのだが,こちらのほうが GBP 70(,13,300円)ほど安いので経由便にした.フランクフルト空港は MCT(Minimum Connnecting Time 最低乗り継ぎ時間) 45分を誇るので,近代的な空港をイメージしていたのだが,かざりっけの無い四角いビルで,天井はところどころ壊れて配管がむき出しになっているし,薄暗くて地下鉄の通路のようないやーな雰囲気.いまどき珍しいパタパタやる表示板でゲートを確認して向かう.薄暗いのでみんな心持ちうつむき加減で黙々と歩く.ゲートはさぞかしアラビアンな雰囲気になっているだろうと思ったのだが,割と普通.フランクフルトに来るようなアラブ人はそんなものなのだろう.シートは満員に少し足りないぐらいで,アラブの香りがたちこめる.

4時間のフライトとあって,機内食もパンとそれなりの食事が出てくる.乗り込むときにとった Gulf Today という英字新聞を取ると,「パレスチナ人が4人撃たれる」という見出しで,その脇には銃を持ったイスラエル兵の前でたくさんのパレスチナ人が並んで土下座させられている写真が載っていた.時間も遅いので,うとうとする.目を覚ますとアンマンの街が窓の外に見える.中心から街灯の列が花びらのように広がっている.オレンジだけではなく,白い明かりも割りとあり,きれいだった.空港の周りは何も無く,真っ暗の中を着陸していく.空港から市内は30km以上離れているのだが,これだけ何も無いところまで離れなくても良いのに.1日の便数もたいしたこと無いし.

空港は小さいが,ジェットウェイ(ターミナルに飛行機から直接降りるための移動式の通路)もあるし,普通の空港だ.GSM携帯の電源を入れてみると,きちんとつながった.いきなり両替屋があるので,ためしに両替してみる.US$1=0.7JDだ.


入国審査

Immigration, Amman ,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

入国審査は少し時間がかかる.まず「Guests」のところに並ぶと,係りの人「VISAの無い人」と列に声をかけてきた.彼は僕のパスポートをひとしきり見た後,VISAの無い奴は奥に並べ,という.確かにその列は「VISA」とかかれており,外国人らしき人たちが JD 10(1,600円)払って次々に入国している.私の番が来ると,「日本人はあちらの列に並べ」と元の列を促される.意味が良くわからないので,「VISAいらないの?」と聞くと「日本人は要らない」という.本当か? と心配になるが,ま,もめるとしても出国のときだし,今回は他の国に出るつもりは無いので,それ以上はつっこまず,入国.地球の歩き方にも「VISAは必要」と書いてあったのだが.念のため「本当に要らないの?」と念を押す.着いたのは AM2:00 なので,空港で朝になるまで待つつもりだったが,ちょうど良い仮眠スポットが無くうろうろする.床はタイルで,イスも一つ一つが肘掛のあるタイプなので,イスに座って寝るしかない.タクシードライバーの攻撃はたいしたことなく,人気もそれなりで危ない雰囲気は無い.駅のキオスクのような売店がいくつかある.ポーターが暇そうに寄って来ては「TAXI?」と声をかけたりする.荷物は 25リットルのリュックひとつだけなので,さすがに「ポーター?」とは聞けなかったのだろう.

空港のベンチで目を覚ますと,明るくなっていた.時間は 6:30AM.とても寒くて,半そでではいられない.空港から出ている EXPRESS BUS のチケットを JD 1.50(240円)で買う.今のところ相場というものが良くわからないが,36km 行くのに JD 1.50 はそんなに悪くないと思う.空港から出ているバスは時刻表があり,それ通りに出ているようだ.これは画期的なことだ.7:00に空港を出たバスは,7:50には アブダリ Abdali のバスステーションに着いた.途中の道は荒野があるのみで,どうりで空港の周りが真っ暗なわけだ.しばらく代わりばえのしない風景が続き,退屈なので周りの人を観察する.この国は金持ちはバスに乗ったりしないので,あまりお金のなさそうな感じの人ばかり.このバスはどこでも乗り降り自由で,たまに人を降ろしたり,乗せたりしながらアンマン Amman へ向かう.払っているお金も人によってまちまちだ.


アンマンの住宅地を歩く

Amman, Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

アンマン Amman の街は,モルタルむき出しの四角い建物が乱立するごちゃごちゃした街で,あまり歴史は感じられない.車が先を争って少しでも前へ,前へ,と無理やり進んでいく.よくこれでぶつからないな,と思うぐらい無理やりなのだが,よく観察していると危険なときは短くクラクションを鳴らしたりして割り込み方にも独特の間があって,これを守っている限りぶつからなくてすむようだ.


Jerash

忘れられたローマ遺跡

さて,アブダリ Abdali バスターミナルからそのままジェラシュ Jerash に行こうとするが,あまりにバスが多く,しかも行き先が(多分)アラビア文字で書かれているため,さっぱりわからず,途方にくれながらも人に聞いて回って目的のバスを見つける.バスは人が集まっては出発していくが,自分の乗っているバスは一向に集まらない.しまいには 1時間10分がたったが,出る気配が無いので,タクシーで行くことにする.50km先のジェラシュ Jerash に行き,あちらで 2時間ほど過ごすことにする.料金交渉で JD 16 (2,560円) に落ち着く.少し高いが時間が無いので,妥協した.話がついたのでタクシーに乗ろうとすると,目の前のきれいな車は JD 25 払ったときで,まけたから車も変えるといってきた.


ジェラシュ遺跡

Jerash, Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

白いボロボロ車は,修理と改造のしすぎでどのメーカーか判別できない.あちこち塗装がはがれている.乗り込むと,ハンドルはプジョーのマークがついているのだが,なぜか上下さかさま.よく見ると,ハザードランプのボタンもさかさまについている.とりあえずシートベルトを引っ張り出してはめる.車は 80km/h ぐらいは出るようだ.30分ほどで到着.チケット売り場はビジターセンターにあった.JD 5(800円).中はローマのフォロ・ロマーノのようにローマ人の生活していたところがそっくり残っていて,少し黄色い柱が並び,神殿,教会,集会場,円形劇場,そしてふろがある.円形劇場は結構良くできていて,かなり修復されているようだが,いまでも使われることがあるだけあってしっかりしている.南の劇場のちょうど中心の地面にに30cmぐらいの丸が書いてあって,そこにたって話すと,全体から同時に反響音が返ってきて面白い.このジェラシュ Jerash の遺跡全体を一通り回るのに 2時間はたっぷりかかる.太陽が余りに強く,それもあってくたくたに疲れた.結構遺跡のレベルが高いところに人がほとんどおらず,静かな時間を過ごせる.おすすめだ.

さて,帰りのタクシーで運転手が(いいわすれたが,自分の名前がモハメッド・アリだとかうそぶくふざけた奴だ.),カタコトの英語で話しかけてくる.街の女性を指差しては,あれはいいとか,いまいちだとか,セクハラオヤジのような発言をえんえん話しかけてくる.かれはこのボロボロの車を JD 1000 (16万円) で買ったという.帰りはアンマン城 Citadel の前でおろしてもらう.アンマン城は博物館と一緒に建っていて, JD 1(160円) でチケットを買う.それなりに遺跡は残っている.ここからアンマンの街の家々やアンマンのローマ円形劇場 Roman Amphitheater が良く見える.丘の上にあるので,とても気持ちが良い.徒歩で丘から降りていく.斜面に張り付いた家の脇の階段を抜ける.円形劇場は舞台を円形に取り囲む階段がそのまま観客席になっているので,一番外側が一番高くなる.一番高いところまで上がると,ヨルダン人が話しかけてきた.上海の会社で働いているようで,アラブの国を旅行するならヨルダンが一番良いといっていた.しばらくすると,元毎日新聞の五味記者の話になる.アンマンの空港でクラスター爆弾の一部が爆発した事件の人だ.この話題はやばい.しかも話をしていたら,亡くなったヨルダン人は彼の親族で,家まで毎日新聞の人が謝りに来たという.「日本人として,すまなく思う」とだけ言って,この話題は切り上げた.

さて,夕方になったので,アカバ Aqaba に向かうために,マルカ空港 Marka Amman Civil Airport に向かう.ラガダン Raghdan バスターミナルに行くが,工事中でなくなっていた.周りの人に話を聞くが,よく通じない.困り果てて,セルビス(バスの車版)に声をかけると,「乗れ」というので,乗ると新しいバスターミナルまで連れて行ってくれた.たくさんいるバスの中から,空港に行くバスを見つけ出し,乗り込む.空港へ向かう分かれ道のところで降ろされ,徒歩で検問らしきところを抜けててくてく歩いていくと,ターミナルがあった.こういう国のマイナーな空港にありがちな,軍とシェアしている空港だ.だから,民間の部分は限られた粗末なつくりになっていて,売店も無い.両替屋も見つけたが,すかさず両替しようとするが,「レートが悪いのでたくさん両替するのはやめたほうがいい」といわれる.なんかそういうところが割りと律儀なところがある.

さて, lastminute.com で買ったチケットは,「空港受け取り」になっていて,空港のチケットカウンターに行ったのだが,届いていなかった.予約も発券も行われていることは確認できたのだが,肝心のチケットが届いていないという.電話で lastminute.com と戦おうと思い,電話番号を探すが見つからない.どうも電話での応対をしないポリシーらしい.30分ぐらいあれこれ空港職員と粘ったが,だめそうなのでもう一回チケットを買いなおした.

RJ3312 AMM(Civil) 1830 - AQJ 18:30 1hr

飛行機はロイヤルジョルダニアン航空 (RJ) のフライトナンバーだが,実際は Royal Wing という会社が運営していて,「コードシェアなの?」と聞くと,「それって何?」と逆に聞かれてしまった.おいおい.


国内線 アンマン Amman - アカバ Aqaba

Domestic Flight, Amman ,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

飛行機は双発のプロペラ機で高度 6000 フィートだという.低すぎる.実際このフライトはたいした距離ではないので,バスで行ったりしたほうがトータルの時間の面でもお金の面でも良いのだが,こういうローカル線に乗ってみるのもたまには良い.客はひげも生やしていない金持ち風の人たち.観光客っぽいのはあまりいない.待合室でわざわざ「バグダッドから来ましたか?」と聞かれる.爆発の話が頭をよぎる.アンマン城で話しかけてきたガイドも,毎日新聞と1ヶ月ぐらい仕事をしたという.「奴は今自由なんだよな」と言っていた.

アカバ Aqaba 行きの機内はジュースが出てきておしまい.スチュワーデスはきれいな英語を話し,てきぱきと働いていた.


Aqaba

ヨルダン唯一の紅海リゾート

きっちり1時間かけて アカバ Aqaba に着陸.アカバ Aqaba は割と大きい街だ.もっと小さい街を想像していたので少し驚く.空港から街まで TAXI で JD 5 (800円),15分.ホテルはまあいまいちだがこんなものか.Red Sea Diving Centre でダイビングを予約する.2ダイブ JD 35 (5,600円). 疲れていたのでそのまま眠る.

朝目覚ましで起きる.しかし死んだように眠ってしまった.ダイビングは 10:00- と遅めなので,ぬるめのシャワーを浴びてゆっくり朝食でも食うか,と 1F に降りる.昨日はいまいちだと思っていたが,よく見るとこのホテルはそれなりだ.レストランはこれまた普通.しかし,まずパンとコンフレークがあるのは良いのだが,卵を食べたかったら JD2 (320円) 払え,という.こんなところで金を取るなよ,と思い,卵はパス.一口パンをかじるなり,あまりのまずさに固まってしまった.コーンフレークでもまた同じように固まる.食べるものがなくなったので,コーヒーだけを飲む.

街をぶらぶらしていると,両替屋を発見.のぞいてみると,レートもなかなか良い.両替しようとすると,表示しているレートと違うレートを言ってきたので,文句を言う.すると,表示レートになった.こういうところでいちいち細かくぼったくろうとするのがこの国だ.しかし,新聞の公定レートより両替屋のレートのほうが良いのは,実質レートがあるということだろうか.

ダイブショップに行くと,一緒に行く予定だったイギリス人がキャンセルになったので自分だけだという.道具はまあまあ年季が入っているが,問題ないレベル.助手の英語を話さない奴とガイドと2人で一人のために出発.


アカバでダイビング Gorgon I

Gorgon I, Aqaba ,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

アカバ Aqaba の街はビーチというよりは,港町だ.でも,少し車で海岸沿いを走ると,あるではないですか,すぐにきれいなビーチが広がる.Gorgon I & II という私の行ったスポットは,浜から入っていくところ.パラソルの立っているビーチなのだが,誰もいない.ガイドのオヤジは「じゃいくよー」といってジャブジャブ水に入っていった.砂浜はすぐに石になり,やがてサンゴの海となった.透明度は 20m ぐらい.浜だから仕方ないか.魚はまあまあいる.磯ギンジャクとウニがたくさんいる. 20m/40分 で 1本目.今回は水中撮影できるように Sony DSC-P9 と マリンパック MPK-P9 を持ってきた.水中でも問題なく操作可能.結構良い.


アカバでダイビング Gorgon II - 戦車が沈んでいる

Gorgon II, Aqaba ,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

30分休んで 2本目.まただいたい同じ感じの海で,面白くないな,と思っていたら,突然四角い機械が目の前に現れた.水中に戦車が沈んでいるのだ.沈船というのは良くあるが,沈戦車は聞いたことが無い.これにはかなりびっくりしたが,びっくりしてもびっくりしたと口に出せないので一人で水中でうなる.だんだん写真もマンネリになってきたので,ムービーもとってみる.10m/50分.満足.出たところでハンガリー人がタクシーでやってきてシュノーケリングを始めた.このアカバにはハンガリー人がやけにたくさん来ている.サンドイッチをもらってダイブショップに戻る.

ガイドが日本製のビデオカメラの使い方がわからないというので,見てあげる.ソニーの子会社のカメラだというのでみると,KYOCERAと書いてある.JICA の日本人からそう聞いたという.いくらなんでもいい加減なことをいいすぎでしょう. US$2,000 で買ったという.その日本人はガイドの家にホームステイしてダイブマスターになったそうだ.


アカバの街のビーチ

Beach, Aqaba ,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

街をしばらくぶらぶらして,海岸に行ってみる.地元の人が行くビーチがあった.水はとても澄んでいるが,ビーチ自体はあまりきれいではない.石浜だし.グラスボートがあり,人が来ると沖を一周して帰って来る.男は水着で泳いでいるが,女性は服を着たまま泳いでいる.海の家ではカップルが水タバコの煙をくゆらせている.ビールは無いので,コーヒーを飲む.このコーヒーは粉をポットに入れてぐらぐら沸かし,そのままカップに注いだもので,底に粉がたまる.砂糖とスパイスが入っている独特の味だ.このコーヒーがわりとうまい.

街の土産屋で T-SHIRTS を買う. JD 5 (800円).もっと値切れそうだった.JD 0.50 (80円) でビールを買う.オランダのブランドをヨルダンでライセンス生産している Amstel Beer だ.いろいろ飲んでみたが,Amstel が手に入る中で一番うまい.ビールは割りとどこの街でも普通に買える.ホテルに持って帰り,部屋のベランダで飲む.


夕日

Sunset, Aqaba ,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

ビールを飲んで酔っ払ったところで,紅海の夕日を見にまたビーチに行く.人もだいぶ増えていて,現地人のカップルなども夕日を眺めている.夕方になると人が増えるのは,昼間が暑すぎるためか,働いて夕方に「ちょっと泳ぐか」というのりなのか.魔法瓶を手にしたコーヒー売りが歩き回り,だんだんと沈む太陽が対岸のエジプトの山の中に消えていった.ワディ・ラム Wadi Rum の 1泊ツアーを申し込む.JD 35 (5,600円).アラブのターバン(カフィーヤ)を買う.これであとはらくだに乗り,アラビアのロレンスの舞台の砂漠の谷間を歩けば完璧だ.ホテルのすぐ隣にあるレストランで魚のスープ(JD 2 = 320円)と魚の丸焼き(JD 6 = 960円)を頼む.悪くない.

朝食の時,太ったおじちゃんとおばちゃんの団体がいるな,と思いつつ眺めていると,彼らの机の上に見覚えのあるビンが.黄色いふた,丸くて茶色いビン.あれは,マーマイトをわざわざイギリスの家からヨルダンまで持ってきているのだ.「いやーマーマイトがないと食べた気がしなくって」などといいつつかばんに入れたのだろう.私は,といえば,相変わらず食べるものが無いのでコーヒーだけ飲んでいた.

ホテル出て街をぶらつく.アカバ Aqaba は観光地なので,午前中はほとんどの土産物屋は閉まっている.いくつか遺跡があるので,イーラ Ayla,アカバ要塞 Aqaba Fort をたずねる.たいしたところではない.

また海岸に向かい,海の家に入る.アラビアンな音楽が流れ,また水タバコのにおいがする海の家の前では,女の子が2人服を着たまま泳いでいた.水はあくまできれいで,これが普通で関東近郊の異常に汚い海が例外なのではないかと最近思う.はたと音楽が止まり,礼拝の声,アザーンが流れる.まわりの人も特に礼拝したりせず,そのまま水タバコをすっている.昼食にケバブという羊肉のハンバーグを串刺しにしたものを頼む.これがやたらとおいしかった.このケバブにはマルクークというクレープのような薄いパンが乗っていて,ケバブの肉汁を包み,保温もしてくれる.このマルクークとケバブを一緒に切って食べる.


Wadi Rum

アラビアのロレンスの舞台

 


石の橋.上に登れる.

Bridge, Wadi Rum,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

昼の 2時にワディ・ラム Wadi Rum 1泊ツアー(JD 35 = 5,600円) に出発.ハンガリー人4人組みと一緒に NISSAN の 4WD車に乗り込む.このハンガリー人は陽気で,ブタペストでブロンズの彫刻を作っているとのこと.写真の向きとか光の方向などにうるさい.しかも好奇心が強く,どんどん言ってしまう.一緒にツアーに参加している分には面白かった.このワディ・ラム Wadi Rum は谷間になっているところが砂漠になっていて,周りの山も赤茶けた岩山しかない.ほんの少し小さい小さい木があるのだが,水のまったく無い不毛地帯だ.昼間はやたらと暑く,ほこりっぽい.4WDでないと到底入ってこれない.たまに砂山を越えられず,バックして回り込む.ギアのタイミングとか砂山を走るには独特のコツがあるようだ.ここはアラビアのロレンスの舞台になったことで有名だが,こんなところで暮らし,戦いをしたらとてつもなく大変そうだ.石の橋とか,壁画とか,一応ポイントはあるのだが,ここはこの岩山と砂漠のなす独特の地形を楽しむところだろう.ベドウィンというこのあたりに住んでいる人たちのテントがいくつかあり,200年前から使っている雨水をためるところから,水を汲んでお茶を入れてくれる.200年物の水だ.「トイレある?」聞くと,少し困った表情をするので,「どこでやってもいいの?」と聞きなおすと,静かにうなずいた.


ラクダに乗れる

Camel Ride, Wadi Rum,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

ベドウィンのキャンプで夕食を食べる.チキンの炊き込みご飯と,サラダ,スープなどだったが,割とおいしかった.夕日が過ぎ,夜になると,急に星がたくさん出てきた.ちょうど三日月になっていて,この月の砂漠の夜は,星空と,三日月と,砂漠と.

ハンガリー人たちは泊まらないので,残って砂漠に泊まるのは私だけだった.みなが帰り,一人になると,急に静かになった.月の砂漠の星空の下で日記を書きながら時折星空を眺めてすごす.ベドウィンの飼っている犬が少し遠吠えすると,また何も音がしない静かな世界になった.ランプの明かりの前で,特にすることも無く,イスに座ってボーっとすごす.

ベドウィンのテントで目を覚ます.まだ暗い.6時になると,ラクダがやってきた音がする.昨日頼んでおいた,ラクダに乗って朝日を見に行くというやつだ.だんだん空が白んで来た所でラクダに乗る.朝の砂漠は少し肌寒い.ラクダはまず前足を少し上げて,一気に後ろ足を立てる.このとき前につんのめる.そして前足を上げて完成.乗り心地ははっきり行ってかなり悪い.上下に激しく揺れる.よたよたした感じで,少し心許ない.しばらく 20分ぐらい行く.ラクダは途中木をぼりぼりかじりながら歩く.砂丘の上に上がると,風が少し吹いてきた.東の空から朝日が昇り,砂の色が赤くなった.見渡す限り僕とガイドしかいない.少し得した気分だ.


ベドウィン族

Wadi Rum,Hashemite Kindrom of Jordan, Yuichiro Nakamura, 2003

テントに戻ると,ガイドは砂漠のどこかへ帰っていった.チーズとマフィンで朝食を食べると,4WDでワディ・ラム Wadi Rum の街に案内された.

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