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板門店

 

 

< マスゲームの続き.


 

PyongYang, Yuichiro Nakamura, 2002

6:30 に起こされて7:00に朝食をとる.生臭いかゆとクリームパンだった.7:30には板門店に向けて出発. 2時間半ほどの道のりだから仕方がないのだが,このツアー,客の側にもかなりの労力の提供を強いる.

北から見る板門店というのはめったにない体験だとは思う.板門店自体にいくのが初めてだ.途中はがきを出そうとして大変な事実が判明.昨日買った記念切手は「記念」なため,使えないものらしい.使えないなら切手とは呼べないのではないかと思うのだが,

「これは額とかに入れて大切にするものです」

ときっぱりいわれてしまった.確かに金日成とかの顔の入ったものなので,「使うなんてとんでもない」といったところだろうか.しかし,これでは出せないし捨てるわけにも行かないので困ったものだ.結局切手を買いなおす.しかし,この切手,のりがちっともつかないので,のりを借りてきて切手にのりを塗りたくってやっと張ることができた.

板門店は2km前にゲートがあり,いったん降りて人数を数え,バスと人が別々にゲートをくぐる.地面が鉄の板になっていて,そこをはずすと車は通れなくなる.道の左右にはコンクリートの塊があって,それを地面に落とすとまた車が通れなくなる.その周りを鉄条網と高圧線らしきものが囲っている.

そこからしばらく行くと,停戦協定を結んだ建物があり,板門店はその先,笑わない軍人がバスに乗ってきて,おろされる.


北から見た 38度線

Hammonten, Yuichiro Nakamura, 2002

38度線はそれをまたぐ形でプレハブが並んでいて,38度線はコンクリートの線が地面に埋め込まれ,その南北を国連軍と北朝鮮がそれぞれ見張っている.


38度線

Hammonten, Yuichiro Nakamura, 2002

プレハブの中は人が自由に南と北を行き来できる.ちょうど38度線にそって机があり,向かい合わせにイスが並んでいる.マイクが中央に置かれ,そのコードが室内の38度線なのだそうだ.プレハブはちゃちな建物でこんなところで偉い人たちが向かい合って座るのか,と思ってしまう.南の人が見ている間は北の扉は閉められ,北の人が見ている間は南の扉は閉められている.北朝鮮軍の軍人は直立不動だが,国連軍はダラーっとして不真面目そう.プレハブの南北にはそれぞれ見張りの建物があり,南のほうはかなり立派な建物だ.眺めていると,南の観光客が着たので,手を振ってみたが,振ってくれなかった.振ってはいけないことになっているらしい.

南側の非武装地帯は国連軍だが,北は北朝鮮軍がやっている.非武装という割には,拳銃を持っている人がいる.襟章を見るに,このあたりの警備をしているのは下っ端のようだ.

板門店をあとにする.出て行く人の数は数えないけど,いいの?

彼らは朝鮮戦争はアメリカが起こし,北朝鮮が勝った,というスタンスをとっている.

板門店の後,開城の博物館に入る.1000年前の素焼きとかあるようだ.

昼食はサムゲタンと飯床器(パンサンギ)どちらもおいしかった.ここに来て,初めておいしく感じたかもしれない.サムゲタンは鳥がそこらのブロイラーと違い身がしっかりしている.この食事,ガイドが決めたとおりのものを食べているが,ここで暮らしている人が実際にどういう食事をしているかはうかがい知れない.ガイドなしでは自由に歩き回ることができないし,本当の普通の人の暮らしはわからない.平壌は人口300万人,国全体で2000万人というが,その人たちがしている暮らしを見てみたい.

さて,一路平壌に戻る.ここはひたすらまっすぐの「ハイウェイ」を時速7,80kmで走る.ほとんどすれ違う車はない.この道の周りには農業を営む人々がたくさんいる.皆わりと日焼けしている.ずっと代わりばえのしない風景が続き,最後にいきなり高い建物が始まり,そこが平壌.


 

PyongYang, Yuichiro Nakamura, 2002

この街には常設のサーカス団がある.雨がすごいので室内はありがたい.巨大なすり鉢状の真ん中がステージ.飲み物でも買いに行こうかな,と思い,売店に行く.相変わらずやる気のない売り子に聞くと,缶ビールが 1ウォン,2本から,ソフトクリームが42円.42円は安い.

サーカスはまぁまぁそこそこで空中ブランコがフィナーレ.一応一通りサーカス的な出し物はあった.全身で20本ぐらいのフラフープを同時に回す人が一番気に入った.この国のフラフープに駆ける情熱は並ではない.小さいころからフラフープ一筋 20年,という感じ.

次は焼肉をしながら川を船でクルーズ.なんか一応船はあたりを一周してくれるのだが,なんとなく寂しい船の上で,うら悲しい雰囲気.

2日連続でアリランを見ようと思ってお金を払ってあったが,雨でアリランはまともにできそうにないので,今日はキャンセルして47Fの回転ラウンジでビールを飲む.地ビール(?)1.7ウォン.だんだんビールの味にも慣れてきた.飲めるようになってしまった.ここは回転ラウンジなのだが,夜景らしい夜景は見えない

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