タイトル - モロッコ
アフリカ - モロッコ

 

期間 11/24 2006-11/28 2006
通貨 MAD(ディラハム) 1 = 13.8YEN (2006)
航空会社 British Airways
渡航費用 ロンドン-モロッコ GBP 100 (22,000YEN)
滞在費用 EUR 200 (hotel+Activity) + レンタカー代
国柄 混沌とした街とサハラ砂漠

モロッコ地図 モロッコ地図
モロッコ地図
2006/11/24 BA6910 London Heathrow 08:00 - Fez 11:15 3h15m
2006/11/25 Rent-a-car Fez - Merzouga 8h40m
2006/11/26 Tour 4WD Sahara Tour
Tour Sahara Camel camping tour
2006/11/27 Rent-a-car Merzouga - Tinghir - Ait Ben-Haddou - Ouarzazate 8h10m
2006/11/28 Rent-a-car Ouarzazate - Marrakech 4hrs
BA6913 Marrakech 18:35 - London Heathrow 22:05 3h30m
total
27h45m


■モロッコへ

飛行機の中でフライトマップを見ていると,ヨーロッパは緑で覆われており,アフリカは茶色になっている.かつてローマ時代にはシチリアと並ぶ穀倉地帯であった地中海沿岸のアフリカも,砂漠化により今では茶色い大地となったのだ.窓の外を見ると確かに納得.スペインからジブラルタル海峡をわたってアフリカに入ると,いきなり緑が無くなるのだ.

「モロッコはムスリムの国ですので,機内食はベジタリアンフードです.」とのアナウンス.ムスリムとベジタリアンは特に関係のない概念だと思うのだが,ブリティッシュ・エアウェイズ的にはそう思っているのだろうか.それとも,イギリス人的ブラックジョークなのだろうか.なんか緑が無くなったり,勝手にベジタリアンにされたり楽しくない感じなのだが,今回の旅行の最大の目的は究極の緑のない場所,サハラ砂漠に行くことにあるので,仕方ないか.


Fez

 

モロッコ地図 モロッコ地図
モロッコ地図

■フェズ迷宮探訪

世界遺産フェス旧市街,1981/10/30,文化遺産

モロッコ1日目.晴れ

赤土と少しばかりの草の生えたフェズ Fez の空港に着陸.日差しがきつく,目を細めて歩く.白いターミナルが太陽を反射して光っている.入国カードを出すと,何も言われずにハンコを押される.このパスポートに押されたシリアル番号は,ホテルに泊るたびに聞かれる.旅行者の行動は管理されているのだ.

ターンテーブから荷物を降ろしてから,少しよそ見をしていたら,男がおもむろに荷物を取って出口に向かって歩き出した.あわてて叫びながら取り返す.相手はちらっとこちらを見ると,そのまま無視して出て行った.なんて国だ.

ATMでこの国の通貨 ディラハム をおろし,レンタカーを借りる.レンタカーはフォルクスワーゲンのGOLFをリクエストしていたが,「アップグレードしておいたよ」とプジョーになっていた.前に乗っていたプジョー406は最後にマフラーが落ちるという衝撃的な結末に終わった.全く勝手なことを...さて,地図も買い,ターミナルの外に出るとまた強い日差し.太陽は強いのだが,空気は冷たいので,フリースを羽織る.暑いのか寒いのかよくわからない「寒暑い」のがモロッコの11月の気候だ.

フェズの街は新市街と,世界遺産に指定されている「メディナ」と呼ばれる旧市街とに分かれる.旅行者にとって面白いのは旧市街だ.しかし,この町,道路標識が極端に少ない.道路の名前もほとんど書かれていない.レンタカーの旅行者にはつらい町だ.道の形や大きな建物を目印にするしかないが,少しでももたもたしていると後ろから「ブー」とクラクションの嵐だ.

メディアの中にある Hotel Batha という中級ホテル(一泊 327DH = 4512円)に泊まることにする.中庭が吹き抜けになっているモザイク張りのきれいなホテルだ.ちなみにホットシャワーは18時から22時まで限定である.この国でホットシャワーにありつくのは難しい.

アラビアパンとオリーブ

アラビアパンとオリーブ

Al Fassia, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

さて,メディナの中を探索.腹が減ったので Al Fassia というレストランに向かう.ここは高級レストランの姉妹店で,コースで 250DH(3450円)からという観光客向けの高い店だ.その分天井も高く,内装も凝っている.ちなみに,街中では2,30DHも払えば食事できる.モロッコ式の少し低い机と,少し低いイス.モロッコに来て初めての食事だ.しばらくすると,韓国人の団体と,アメリカ人の団体がやってきた.

まず.ハリラと呼ばれるダシの利いた辛いスープ.甘いクッキーの様な物を入れて食べる.この「から甘い」のが良いのだ.このスープと,厚さ1cmぐらいのアラビアパン,そしてぴりっと味付けられたオリーブが,この国でもっとも食べられている食事だ.次に出てきたのがパスティラ.サモサの用にパイ皮に肉や野菜を入れて春巻きの用に焼き,白いシュガーパウダーをかけて食べる.これは「甘しょっぱい」.そして角切りされたトマトとピーマンの入ったサラダ.メインは,チキンをレバーとオリーブ,そしてオレンジと一緒に煮たタジーンと呼ばれる煮込み料理.これらは,このモロッコでは繰り返し出てくる料理だ.

ブー・ジュルード門

ブー・ジュルード門

Bab Bou Jeloud, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

世界遺産のメディナを探索する.まず,宮殿近くの広場から,ブー・ジュルード門へ.この門がメディナへの入口だ.このタイルを貼り付けた門をくぐると,道幅がいきなり細くなった.迷路のようなメディナの始まりだ.まずカフェのような店が続く.

ブー・イナニア・マドラサ学校

ブー・イナニア・マドラサ学校

Medersa Bou Inania, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

軽く客引きをかわし,ブー・イナニア・マドラサ学校へ.木の透かし彫りで壁が埋め尽くされ,天井には漆喰彫刻が施されている.入場料 10DH(138円).

透かし彫りの扉とノッカー

透かし彫りの扉とノッカー

Knocker, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

メディナにはいると青空が細長く切り取られる.左右の壁で太陽が遮られるので,ひんやりと涼しい.

フェズのメディナ

フェズのメディナ

Medina, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

細い路地を,子供がサッカーをし,ベールをかぶった女性がカメラを避けて通りすぎる.リアカーが人をかき分けるように進み,ロバが荷物を運ぶ.細い隙間を水が流れるようにするすると人が流れていく.

意外とアップダウンがあり,歩くだけで疲れるが,さらに人々が「ちょっと家の中を見ていかないか?」「ここからの眺めがよいから,是非行こう」とひっきりなしに声をかけてくる.ずーっと付いてきて,軽くガイドをし,最後に自分の所に連れて行こうとする.彼らなりのテリトリーがあるらしく,そこの端まで行くと「バイバイ」と言ってそれ以上は付いてこない.すると,次のテリトリーの担当者が寄ってくる.

タンネリ

タンネリ

Tanneries, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

一番奥にあるスークが「タンネリ」だ.ここは革なめし職人のスークで,すごいにおいがするので,近づくとにおいですぐわかる.フェズのメディナのガイドには必ず出てくるところなので,おじさんの手招きに従って屋上に上がってみた.同じように連れてこられたスペイン・バスク地方の人たちと一緒に屋上から下をのぞくと,人々がせっせと革なめしと染色をしているのが見える.展望台には革製品の土産屋が併設されている.値段を一応聞いてみると,革のベルトが10DH(138円).あまりに安い.

屋上に並ぶパラボラアンテナ

屋上に並ぶパラボラアンテナ

Satellite Antennas, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

この国で,例えば1.5リットルの水1本で5DH(70円)程度だ.一方で,ホテルでビールを飲むと,50DH(690円).この場合,この国でビールはあってはならない外国人のための物なのである.ホテルでは,グローバルスタンダード.昼食の250DHもそれだ.一方,このベルトはローカルスタンダードだ.このグローバルスタンダードとローカルスタンダードの差が旅行者を悩ませるのだ.その差をねらって,フェズの人たちは旅行者に声をかける.そして皆うんざりしてメディナを後にする(それこそモロッコ旅行の思い出かもしれないが).子供でさえカメラを向けるとポーズを取ってチップをねだる.子供までもか,と少しがっかりして,適当にからかいながら高台へ.メディナが一望できるホテルでビールを飲む.

ホテルメリディアン・メリニドから望むフェズの街の夜景

ホテルメリディアン・メリニドから望むフェズの街の夜景

View from Hotel le Meridien Merinides, Fez, Morocco, Yuichiro Nakamura, 2006

「プチ・タクシー」で市内に戻る.「プチ・タクシー」が市内用,「グラン・タクシー」が乗り合いの町と町を結ぶタクシーだ.Moulay Jacoub という温泉街までグラン・タクシーで行って夕食を食べる.タクシー代は一人20DH(276円).ちなみに帰りは6人で1台の車に乗り,一人10DH(138円)だった.タクシーに30分乗って一人 10DHは安い. これぞローカル・スタンダードだろう.ガイドブックには250DHと書いてあったから,このガイドブックを書いた人は,きっとぼられたのだろう.

 

次は > いざ,サハラへ


フェズの迷宮
いざ,サハラへ
カスパ街道を走る
マラケシュの街